- 57 -特集Ⅰ：日本におけるパンチ＆ジュディ再考会、1933年。宝塚歌劇団『歌劇』『宝塚歌劇四十年史』、宝塚歌劇団出版部、1954年。南江二郎 「宝塚での試演について」『人形芝居』第1巻第2号、郷土演劇協会、1933年。南江治郎『世界の人形劇』三彩社、1968年。平野惟「近代道徳劇としてのパンチ＆ジュディ―民衆文化から国民的伝統へ―」神戸大学学位論文、学位授与日2018-03-25、公開日2019-03-01。平野惟「パンチ＆ジュディの『教訓』：子ども向け妻子殺しの物語」Tinker Bell、日本イギリス児童文学会（63）、pp.97-112、2018年。『プルチネラMAGAZINE』1972年12．水田外史『ガイ氏のくぐつ袋――人形づかい修業五十年の道のり』晩成書房、2000年。水田外史『人形つかい五十年』ポプラ社、2000年。村井武生『明日の手工藝』文化書房、1932年。山根章弘『羊毛文化物語』講談社学術文庫、1989年。 付 録 （末尾に覚書）ニコラ・グローブ テラブレーションのためのパンチ＆ジュディ 2019年秋©Nicola Grove 翻訳 岩田託子パンチとジュディ劇ジュディ、パンチ、赤ん坊、ソーセージ、ワニ ジュディ：こんにちは、みなさん、こんにちは。ジュディです。はるばるイギリスからやってまいりましたのは、わたしと夫のパンチに起こったことを、お見せするためです。このかわいい子は、わたしたちの赤ちゃんで、今は眠っています。（と云って赤ん坊を置く）さて、皆さんにほんとうに喜んでいただきたいと考えてました。このなかで、お腹が空いている人はいらっしゃいませんか？有名なイギリス式朝食を試したいと思う方は？試したい？それはよかった。皆さんに食べてもらおうと思って、材料を飛行機に載せてきたの。ほら、ソーセージでしょ。あっ、卵もいるわ。卵、ニコラ、卵はどこだっけ？ニコラ：ねえジュディ、卵を持ってこれるわけないじゃない。飛行機だもの。全部割れちゃうでしょ！
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