- 42 -はじめに2019年5月に拙訳書『「パンチ＆ジュディ」のイギリス文化史』（昭和堂）を出版した。ロバート・リーチによる定番研究書を全訳し、「はじめに 日本におけるパンチ＆ジュディ」と「あとがき」として原著出版以来この一世代の概観を付け加えた。本になったおかげで多くの人形劇人に手にとっていただき、さらなるご意見・資料を寄せていただけた。それをもとに、ウニマセミナーVOL.7「日本におけるパンチ＆ジュディ再考」（2020年1月23日、損保ジャパン人形劇場ひまわりホール）を開いていただいた。その場で交換された濃密な情報もふくめ、記しておきたい。現時点で、あまりにもわからない点には【謎】番号をつけた。全部で４個になった。将来またいつか、どこかから【解】が届くことを楽しみにしている。研究は途上である。目次１．日本におけるパンチ＆ジュディの独自性２．日本最初のパンチ＆ジュディ記録写真はタカラジェンヌによる上演３．藤田金之助のパンチ＆ジュディの由来４．ロンドンで日本少年が見たパンチン・ジューディを上演した山根能文、そして水田外史５．プルチネラでのパンチ＆ジュディ――宇野小四郎と斎藤徹デビュー６．まだまだ続くパンチ＆ジュディ――その後のひとみ座、ホリプロミュージカル、テラブレーション◉特集Ⅰ日本におけるパンチ＆ジュディ再考パンチ＆ジュディ世界の友の会 日本支部 岩田託子（中京大学国際学部教授）
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