- 159 -人形劇団体の記録Ⅴ：受賞・訃報界民族音楽日本縦断フェスタ2000」「日韓・日中韓PAC2002」「日韓児童青少年演劇祭2005」「EU/TAC2005」など多数。07年、日本児童青少年協会賞受賞。§岩嵜義純（いわさき・よしずみ）前札幌市こどもの劇場やまびこ座・元札幌市こども人形劇場こぐま座館長。元北海道人形劇協議会事務局長。2019年10月11日逝去。享年64歳。北海道大学在学中に人形劇を始める。1988年、やまびこ座オープンに伴い、（財）札幌市青少年婦人活動協会の職員となり、やまびこ座の企画を担当。やまびこ座では誕生２年目からプロデュース作品の制作を始め、08年には「アイヌ」を題材としたシリーズ制作。11年には、その3作目として阿寒との共同制作を。これと前後して05年にはイギリスのバクストン国際人形劇フェスティバルに参加。日本の伝統芸能を通じての交流事業として、人形浄瑠璃のユースクラスと一般公募の子どもたち10名を派遣。２年後にはバクストンからの派遣団を札幌で受け入れ、09年には２度目のイギリス派遣を。その後、11年に発生した東日本大震災に当たっては、被災地支援活動を全国の人形劇団に呼びかけ、主に岩手県宮古市での文化的支援活動を行う。16年からは郷里の滋賀県長浜市に移住。「長浜市子ども劇場推進会議」で、人形劇を通じて地元アマチュア劇団のスキルアップ、研修会、人形劇作り、公演、プロ劇団を招いての公演などを開催。また「竹とんぼおじさん」として市の小学校の学童クラブや地域のお祭り、イベントなどでも活躍。著書：『こどもの劇場が街を変える～札幌市立劇場やまびこ座・こぐま座の軌跡』（08年）、『北海道の手作りおもちゃ～子どもとあそぶシリーズ1～』（09年）§上田順一（うえだ・じゅんいち）劇団ドン・キホーテ主宰。元日本人形劇人協会理事長。元ウニマ会員。2019年10月26日逝去。享年82歳。1955年10月、山根能文が主宰する劇団テアトル・プッペに入団。70年に劇団名を「劇団ドン・キホーテ」に改名。小学校・幼稚園などの巡回公演を行う。長年にわたり、NHKの「おとぎのへや」「おかあさんといっしょ」の影絵や美術を担当。台湾や中国、韓国での海外公演も行い、各国の人形劇・影絵劇団との交流を深める。89年から97年まで日本人形劇人協会理事長を務め、その間NHKと人形劇人との出演料交渉に尽力し人形劇人の社会的地位の向上に貢献。また、劇団すぎのこの舞台作品や影絵芝居DVDの影絵美術を担当するほか、影絵製作の講師としても活躍。88年日本での第15回ウニマ大会と世界人形劇フェスティバルのプレフェスとして開催された「池袋いけいけ人形劇まつり」では実行委員長を務め、同祭典はその後、毎年開催され、東京最大のオープン形式の人形劇祭典となり、17年の第30回までの30年の長きにわたり、実行委員長として委員会を牽引した。§東ふみ（あずま・ふみ）本名：齋藤はつせ（さいとう・はつせ）庄内出羽人形芝居後見人。2019年12月3日逝去。享年99歳。1972年、庄内出羽人形芝居が復活し、初代津盛柳太郎のもと、後見人、裏方、マネージャーとして活動。92年には一番弟子で、東さんの子息、二代目津盛柳貳郎と共に、ヨーロッパ公演、第1回クラーゲンフルト国際人形劇祭（オーストリア）に参加。98年にはスペインの第9回レイダ、第18回セビリア、第12回セゴビアの国際人形劇祭典に参加。長年にわた
元のページ ../index.html#161